(東やまと20景・14)  20景雲性寺位置図

 青梅街道奈良橋交差点を西へ200メートルほど進むと、東大和市郷土博物館入口の交差点です。ここを狭山丘陵方面に向かうと八幡谷ッと呼ばれる狭山丘陵が刻んだ谷筋に出ます。その左側の峰に八幡神社、右側の峰の先端に雲性寺があります。

雲性寺全景2
 ウオーキングマップ博物館編では、東大和市郷土博物館入口の交差点から入ります。
 同・多摩湖編では、武蔵大和駅から郷土博物館コースで、都立東大和公園を経て、雲性寺の前の道を通って、博物館へ行きます。
たくさんの歴史資産がありますので、お立ち寄り下さるようにご案内します。
20景雲性寺2

 東やまと20景の案内表示は、山門に向かって右下にあります。
20景雲性寺
 雲性寺には堂宇建立の永享年間の板碑として
 ・永享4年(1432)8月14日 覚口
 ・永享11年(1439)2月3日 妙徳禅門
 銘の板碑が保管されています。この時代、武蔵は室町の戦乱が続き、狭山丘陵周辺に板碑をまつる集団が居住し、仏事を営んでいたことが偲ばれます。雲性寺の創建伝承は、このような変動の激しい時代に関わっているようです。
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 前庭には、奈良橋庚申塚から移されてきた馬頭観音、庚申塔などの石造仏がまつられています。
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 本堂裏の墓地には江戸時代にこの地域をおさめた地頭・石川氏の墓石があり、貴重な史跡となっています。
雲性寺へ
(2015.10.05.記)