早大オープンカレッジ中野校“日本の戦争遺跡を学ぶ”見学会
2016.05.18(水)午後に、早大オープンカレッジ中野校“日本の戦争遺跡を学ぶ”の聴講生20名弱の方々による旧日立航空機変電所見学会が行われました。
当日は講師の十菱氏(注)に引率されて13時過ぎ到着。天気も良く、まず広場から青空に映える概観を見てもらい、その後2班に分かれて行動しました。5名のボランティアは2名ずつが各班に就き案内し、1名は全体の時間配分・調整の役を担いました。
A班は1階からスタートし2階へ。B班は2階から1階へと移動。
その後は建物周辺で説明するうちに両班合流し、5人のボランティアによる個別の説明会となりました。
最後は、広場に戻り、被爆あおぎり2世の説明をし、最後に、当変電所が終戦時の現状を全く損なわずに残っているという理由を“3つの奇蹟”として説明し、今後、この戦争遺跡を如何にして保存していくか、金銭面も含めて課題となっている。と結んで、今回の案内を終了しました。
天気も良く、公園ではのどかに遊ぶ親子連れの姿もあり、青空のもとこの場所に立つ生々しい戦争の傷跡を残す建物を前に、みなさん何を感じとってくれたのでしょうか。
痛々しい壁の姿を、弾丸による穴を、直接目で見て、手で触って、実際に感触を得てもらう方が下手な説明より、何倍も効果的である。
わたしはいつもその思いで説明をしているのですが、本日のメンバーは如何であったでしょうか。
一行はこの後、本日のもうひとつの見学箇所の、高尾にある八王子中島飛行機浅川地下工場に向いました。
(注)十菱駿武氏:山梨学院大学客員教授・戦争遺跡保存ネットワーク共同代表
*添付の写真は、広場にて十菱講師の説明を聞く受講生の面々。