「近所の車庫に子猫が居るの!」とご近所のIさんHさんに声を掛けられ現場に行くと・・・可愛い子猫が3匹。
母親の姿は見当たりませんが、少し前に子猫を咥えて移動する姿が目撃されています。
ひとまずその場から退散し、これからどうしようかと3人で相談。
再び戻ってみると子猫が居ない、どこを探しても居ない。
私達の動きを何処かで見ていた母猫が、危険を察知し子猫を移動させてしまったようです。
ここから私達3人の活動が始まりました。
1,リサーチ(聞き込み)
半径100メートル程、市の地域猫チラシ持参でご近所をピンポーン。
猫が出入りしているお宅の情報はとても貴重なので、ご飯を上げている人のリサーチと「子猫の鳴き声が聞こえたらそのままそっとしておいて、連絡下さい。」と。
夜は、どこかで子猫の鳴き声がしないかと、聞き耳を立てながら近所をパトロール。
リサーチしてみると、猫にご飯をあげている人や捕獲して手術をしている人が思ったより多かった。
しかし、肝心の猫達の情報は得られず。
2,親子発見→子猫保護
1週間後、お隣さんから『縁側から猫の鳴き声がするよ』と連絡あり。
「マッテマシタ!」とばかりに見晴らしの良い我が家の屋上へ駆け上がる。
息を殺してじっと観察していると、隣家に母猫が子猫を咥えて現れたのです。
そして、なんと!塀を超えて我が家の物置に入ったではありませんか。
30分ほどして母猫だけが出てきたかと思うと、また塀を越えてお隣から子猫を咥えて我が家の物置へ移動させているのです。
子猫の声は聞こえません、鳴かないように躾けられたのでしょうか。
屋上から、階下に居る主人のスマホに急いで連絡『猫が居るってお隣から連絡があったの、母猫に気付かれないよう、そっとお庭に入って子猫を探してほしいの。』
主人が庭に入って草をかき分けると・・・草の中で母を待つ子猫を発見、軍手でゲット。
不思議なことに子猫はこの間も一切鳴きません。
母猫は2匹と共にまだ物置の中。
私は的確に状況を把握しようとじっと屋上で待機。
1時間が経過し、ようやく母猫が現れ塀の上へ。
どうやら草の中に待たせていた1匹を探しているようです。
10分以上、一生懸命探していましたが、やがて塀を伝って行ってしまいました。。
「よし、今だ!」主人とご近所仲間に連絡。
屋上から子猫の位置を指示→子猫は物置の下に入り込んでしまいなかなか捕まらない。
ずっしりと重い物置を傾け、もう一人が下に潜ってようやく2匹捕獲!
3匹とも無事に保護→その日のうちに里親さんの元へ (^^♪
3,母猫捕獲
餌と一緒に、子猫の匂いが付いた布を捕獲器に入れて待つこと5日間。
子猫達を呼びながら必死に探している姿は度々見るものの、中々捕獲器に入らない。
聞くところによると、母猫の、子猫に対する記憶は1週間とのこと・・・焦る。
ダメもとで、出没頻度の高い場所に捕獲器を移動させたところ夕方インターホンが!
「母猫捕獲器にはいっているわよ!」と。
子猫を奪ってしまった申し訳なさと捕獲できた安堵感で思わず涙があふれた。
命は尊い!
その日のうちに動物病院へ
翌日に迎えに行き、我が家の近くでリリース
「もう、子猫を産み育てるという大変な苦労をしなくていいのよ、これからは自分の身だけ案じて美味しいご飯を食べて元気にね。」と、3人で見送りました。