猫フン対策その2 

国立市セミナーの続き

このブログサイトの糞尿対策にもあるように、猫にトイレのしつけをするとよい。
(不妊手術せずにトイレだけ作っても、猫が増えるとフンも増えるので根本解決にはならない。)
7日のセミナーでは、庭の敷地全体を猫のトイレ用に改造したお宅が紹介され驚いた。



庭の樹木・花を全て抜きとり、忌避砂ではなく猫がフンをしたくなるように普通の砂利を敷き詰めたとのこと。
庭全部を野良猫たちのトイレにすれば、ご近所で用を足さなくなると考えたのだ。
こういう心の広いお宅が数軒あれば、市役所への苦情は激減するだろう。
(後日談だが、猫がトイレとして使用したのは狭い通路だけだったらしい。人間と同じで広い場所では落ち着かないのだろう。)

 

前回のブログは猫を寄せつけない自衛方法だったが、いわば自分だけが被害から逃れる方法で隣近所に迷惑が移動するだけ。
もう少し知恵を絞ればご近所まるごと快適に暮らせる。

もし近所に野良猫を見かけるようなら・・・
庭の中の落ち着いて用を足せる雨のかからない場所の土を洗面器程度、シャベルで掘り返してフカフカにし、マタタビを混ぜておけば猫はそこを気に入りトイレにするでしょう。
(花の種や苗を植えようと掘り返した場所で猫にフンをされてしまった、という経験はありませんか?
種や苗を守るには、前のブログで紹介した国立市のアイディア・フラワーアシストがいいですね。)
彼らはフカフカな土が好きなのです。
その猫のフンを載せたり、糞尿の匂いのついた土や砂を混ぜればトイレとして最高です。
プランターも利用できるし、 たいして場所は取りません。
フンをしたら拾って捨てる、ただそれだけ。

 

誰がトイレを作るの?
・食べれば出るので、エサをあげている人。
・エサをあげているわけではないが猫が嫌われ者にならないよう、ご近所の環境衛生向上のために協力できる人。
・猫は嫌いだが、大事な芝生や花壇にいつも数か所フンをされて困る。どうせ拾うはめになるのなら数か所よりは1ヵ所に減らしたい人。(トイレ以外の場所のフンは匂いが残らぬようきれいに取り除き、木酢液等を薄めて撒いたり、容器に木酢液を沁み込ませた布を入れて置いておく)

 

これを地域ぐるみで行うのが地域猫活動のトイレの管理。猫のこと、ご近所で立ち話から始めてみませんか?

国立市のポスター
エサやり禁止ではなく、「エサをあげたら片づけましょう」という優しい表現がいいですね。
親に捨てられた幼児が路頭に迷って泣いていたら見ぬふりできない、人間にそんな優しさがある限り、猫へのエサやりはなくなりません。
エサを貰えない猫はゴミを漁ったり、家屋に浸入したり、小鳥や池の金魚を襲い始めます。
空腹を抱え、一日中そこかしこで悲しい物乞いの鳴き声が響き渡るなんてぞっとします。
トイレもエサも、人間が少しだけ知恵を働かせて解決しましょう。