世田谷の地域猫活動リーダーがラジオに出演

今日は、活動歴23年の田矢氏のお話です。
昔は1ヵ所に野良猫が数百匹もいたなんて・・・驚きました。

17日、FM東広島のラジオ番組♡ワンハートニャンハート♡より
(ラジオ番組のYouTube 田矢氏のお話は3分経過後~23分まで)
下の画像をクリックすると聴けます。

以下、概要です。

<20年ほど前はボランティア達と手術をメインに活動>
少し大きな霊園・病院・公園には3桁の数の野良猫が居るのが普通。

ある墓地には250匹も居たので、毎週毎週数人で通い、全頭手術。
猫の数が多く手術費用も膨大になるため、メンバーを募ってフリマをしたり、街頭募金を6回も行なった。
この現場だけでポスティングの数は4000枚。
初動はボランティアによる手術活動だったが広報にうんと力を入れ、一年後にはしっかりと地域住民の活動に定着させた。
(250匹を手術するだけでも大変ですが、手術しただけで終わりにせず、見知らぬ人達に声掛けしながらその後ずっと猫達を日々管理・世話する人達を募ったなんて、想像するだけで気が遠くなります。・・・筆者)

<その後>
世田谷で精力的に頑張っていたボランティア達も高齢になり、3年ほど前にこぞってリタイア。
捕獲・手術をする者が途絶えたので、猫がまた増えてしまった。
「ボランティアがやるとダメなんですね~、みんな任せてしまって住民がやらなくなるんです。」

<現在はボランティアが丸抱えしない形に>
敢えてボランティアや会員を募らず、地域住民が行なう活動をフォローする形にした。
そして行政と共有することで猫の数が減った。
今は問題が生じると行政職員と共に現場へ赴き、当事者だけでなく自治会・町内会を巻き込みながら解決している。

現在、世田谷には自治会として取り組んでいる場所が10ヵ所以上ある。
この地域猫活動というものは別に猫好きがやる活動というわけではなく、お隣さん同士の揉め事に対する折衷案。
実際、2019年にとても頑張った自治会は、猫に迷惑していた人達が役員。
猫好きではなくても動物愛護の気持ちがしっかりあるし、町内の皆さんが仲良く、お菓子や飲み物を持ち寄っては楽しく活動している。
町会で捕獲器を買って、飼い猫が脱走した際にも役立てている。
コミュニティが活性化するので、高齢者・犬の飼い方・ホームレス・幼児虐待などの問題まで発見できた。
それがきっかけで、行政の環境部門だけでなくその他の部署との連携にも発展した。

他にも、長い間ノラ猫の姿を見ない町もある。
稀に猫を見かけても住民の関心が高いのできちんと把握している。
「あれは○○さんの家の飼い猫よ、不妊手術済みだから大丈夫。」と、情報交換できるので増えぬよう徹底できている。

<最近の特徴・問題>
昔に比べ、保護することによるアニマルホーダーが増えた。

<目指す形>
・見慣れない野良猫が居れば「手術しようか?」と町の人同士が会話するのが常識になる社会
・人々の意識改革
・猫を敵視したり人間同士がいがみ合うのではなく、町の環境対策として野良猫に関心を寄せる目を増やし、皆が暮らしやすい社会を目指している。

<活動を長く続けてこられた理由>
心暖かな人達と繋がることのできる喜び
本来ならば知り合えなかった人達と出会える醍醐味

以上です、活字よりYouTubeをお勧めします。