「地域猫に不妊手術をしましょう」とは何ぞや?

数か月前「地域猫に不妊手術をしましょう」という不思議な新聞記事がありました。
この記事の間違いは何でしょう?
地域猫と呼ぶに値する猫は既に不妊手術を済ませて地域で管理している猫のこと。
「野良猫に不妊手術をしましょう」が正しいのです。
新聞というメディアがこの程度では地域猫活動が大きく誤解されるのも無理ありません。

あらら、ここにも記事の文中に「野良猫や地域猫を捕獲し不妊手術云々」という文字が!
『殺処分ゼロ』を目指し、生駒市が全国初の取り組み 「素晴らしい」「応援します!」の声

地域猫活動を理解し、正しく伝えることが大事です。
地域猫活動を名乗りながら「ボランティアが手術しただけ」や「保護譲渡しただけ」では単なるボランティアだけの猫活動。
住民不在の活動はご近所の意識が変わらないので猫に目が行き届かずまた子猫が産まれる。
ち・い・き住民の活動になっていないのに地域猫活動だと思われてしまっています。
相変わらず子猫が産まれるし糞尿被害が改善しないので「地域猫活動なんて効果ナシ」という烙印を押されてしまう。
行政がそれを踏まえて「地域猫活動」を正しく広報すること、そしてボランティア自身がきちんと理解し、地域の人達に伝えること。
これができたら苦情ゼロも夢ではなくなる。

国立市では、地域住民活動にまで繋げることができたので「野良猫が子猫を産んだ」という相談が(今年の春の1件を除き)ここ数年間ゼロとのこと。
東大和市でもそれを目指したい。


不妊去勢手術を済ませ、オス同士でメスを奪い合うケンカからも解放されて穏やかに暮らしているチャコ(オス・市内在住)右の耳先カットあり
もちろんケンカ相手のオスも手術を済ませました。