六地蔵 ~「狭山観音霊場めぐり」を受講して

六地蔵

狭山丘陵市民大学主催の「狭山観音霊場めぐり」に参加しました。

四市に点在している霊場を回るといくつのも六地蔵を見かけました。その六地蔵はどれも赤い布を首から下げています。この赤い布はなんだかわかりますか?

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お地蔵様は、子供達を守る仏様であることから、「ゆだれかけ」だという人が多いのですが、六地蔵は、仏教での六道輪廻の思想に基づき、六道(天道・人間道・修羅道・畜生道・餓鬼道・地獄道)をそれぞれ六種の地蔵が救うとする説から生まれたものです。

ですから、子供、ましては、赤子ではありませんので、「ゆだれかけ」は不要ですし、失礼です。

赤い布は、「袈裟(けさ)」を意味するものです。「袈裟」とは、僧侶の衣装で、左肩から右脇にかけて、衣をおおう長方形の布です。「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と昔のことわざにあるあれです。この「袈裟」を簡略化し風に飛ばされないように結わえたのが、赤い布です。

なぜ赤いのかは、赤い色(正しくは緋色)の法衣は、仏教界では、高位の僧侶だけが着用できる色だからだそうです。(諸説ありますが、これは、かつて私の道歩きの先生であった僧侶から聞いた話です)

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