Mさん、捕獲に初挑戦
昨年30匹も野良猫をTNRした、ごく普通の主婦Mさん。
なんと、2年前まで猫が苦手で触れたこともなかったそうです。
今回は彼女が初挑戦した時のエピソードをご紹介します。
ある日、Mさんから「捕獲器を借りたい」という電話がありました。
「猫は苦手ですが近所で出産した野良猫の親子を放っておけなくて」という。
聞けば、「同様な事が以前にもあり市役所に相談したが『保護はできない』と言われて諦めてしまった、あの後もまた産まれたのだろうなと思うと後悔している」とのこと。
あいにく捕獲器は全て貸し出し中だったので市役所から借りてもらうことに。
しかし・・・市では一人に付き一台のみ、という決まりがある。
猫は3匹居るのでできれば3台必要、私ともう一人が加わり合計3名で3台借り、そのままMさんの車で現場へ。
居た、居た(;’∀’)
危険な急斜面で暮らす3匹。(画像は全てMさん提供)
食べ物にアリが付かないよう、フード容器を水の入った容器に浮かべるなどの工夫をしていた。
私達が到着すると、猫達を気にかけるご近所さん達も出てきて、総勢5名で賑やかな井戸端会議となりました。
捕獲器を囲んで、猫の捕まえ方や道具の扱い方、動物病院の事、地域猫対策について説明、近所への配布用チラシと啓発用DVD「地域猫活動のすすめ」も置いて来ました。
地域猫の考えは動物愛護とは異なり、子猫でも無理に保護しませんが、近所に虐待をほのめかす人が居る、里親になってくれそうな人の当てがある、ということでリリースはしない方向で進めることとなりました。
この日以降、私は電話にてフォロー、動物病院への搬送から全て4人の皆さんでやり遂げました。
相談の電話が来てからほぼ1週間で捕獲完了、3匹とも1ヶ月かからず里親が見つかりました。
人慣れ修行中の子猫
里親さん宅で幸せそうに寛ぐ母猫
地域の人が当事者意識を持って取り組む・・・文字通り地域猫活動のお手本です。
夏の暑い盛りにコンクリートに這いつくばりながら頑張った皆さん。
臨場感たっぷりの Mさんの体験談 を是非お読みください。
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