東京雑学大学 2017年3月の講義​予定

参加費は、1回500円です。
学生会員に入会すると、毎回資料代(100円~300円程度)だけでご参加できます。
学生会員の年会費は、5,000円です。(年度内途中入会には、割引があります。)

下記のホームページに、最新の情報と会場ご案内地図を掲載しております。(クリックしてください)
http://tzatudai.ec-net.jp/kaizyoumap.html

開催時刻は、いずれも午後2時から4時までです。
(ただし、第2木曜日の講座は、2時半から)

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会場: 西東京市民会館
1076回 3月2日〈木)
演題: 民間社会の天と神仏
講師: 深谷克巳氏(早稲田大学名誉教授)

近世の民間会社では、神儒仏などの宗教思想を起源とする多くの「超越観念」が組み合わさり、それぞれの「御利益」機能を発揮した。ただそれらは、「天」という超越観念を最上部におき、そのもとで上下左右にそれぞれの位置を占めていた。
講義では、天を頂点とする多神教的な様相を、生活世界で書かれた資料によって明らかにする。

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会場 多摩交流センター
武蔵野市かたらいの道(遠隔講座)
1077回 3月9日(木)
演題: 先進諸国の経済構造変化の中で-所得格差拡大とパナマ文書
講師: 新飯田 宏氏(横浜国立大学名誉教授)

世界経済の展望をめぐり、悲観論が急速に拡大している。
実際、昨年6月イギリスのEUからの離脱、11月ドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領選の勝利、という予想外の結果の背景には、資本主義経済の市場原理とそのグローバルな展開に基づく「生産と分配」のメカニズムに対して、多くの国民が強い疑念を抱くに至っている、と理解するのがフェアであろう。
この講義では、過度のグローバル化によって容易になった国際間の所得移転の実態と国際税制の「ゆがみ」を公表したパナマ文書(5月)にも触れながら、T.ピケテイの指摘する所得格差の命題を検討しよう。

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会場: 西東京市民会館
1078回 3月16日(木)
演題: 紙芝居の魅力をさぐる
講師: 濱中 健氏(紙芝居研究家・元東京教育心理技術研究所所長)

日本の伝統芸能紙芝居は、子供の娯楽、街頭紙芝居から教育紙芝居へと大きく進化し、今では世界各国で演じられるまでになりました。
今回は代表的な紙芝居をとりあげ、子供だけでなく大人も楽しめる紙芝居の魅力を探ってみたいと思います。

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会場: 西東京市民会館
1079回 3月23日(木)
演題: 日本画の描き方
講師: 伊東正次氏(日本画家)

西洋において、絵具はフレスコ画、テンペラ、油彩、水彩、アクリルと新しいメディウムの開発による技術革新の連続でした。また、メディウムもその都度、使う分を顔料と混ぜ併せていましたが、チューブ絵具が開発され画材屋の店頭に並ぶようになりました。
さて、日本画の世界は千年以上も前から、顔料と膠というメディウムを練り合わせて作ってきましたが、今でも、膠を使い、同様の方法で絵具を練り合わせて作ります。実演しながらの解説です。

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会場: 西東京市民会館
1080回 3月26日(日)
演題: 田村俊子『彼女の生活』を読む
講師: 岩淵宏子氏(日本女子大学名誉教授・城西国際大学客員教授)

『彼女の生活』(「中央公論」大正4.7)は、日本近代文学におけるフェミニズム文学の先駆者と評される田村俊子の代表作である。
この小説は、従来の結婚を否定して自由と独立を主張する優子と、それを支援する新田との結婚生活を取り上げ、愛の対象である男が次第に女の支配者もしくは抑圧者になっていく関係構造が段階を追って描き出されている。
家父長制度下の結婚制度のしくみがどのように暴かれているか、読み解きたい。

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