コーヒーを淹れてみました
初体験『コーヒー豆を挽く』
父の日に息子夫婦からコーヒーミルをプレゼントされた。
これには理由があって実現したものである。
昨年の暮に私は、実家のある愛知県三河に帰省した。両親が亡くなってからの久しぶりの帰省で墓参りをした。帰省には息子夫婦が、車を運転して同行してくれた。
墓参りを終えると二人からの提案で折角来たのだからどこか観光して行こうということとなった。
ホテルは、蒲郡に予約してあったので三谷の大弘法山と豊川のお稲荷さんに参拝することになった。


観光を終えて予約のホテルに泊まった。翌朝、朝食を終えるとフロントにコーヒーサービスコーナーがあって人集りがしてた。二人が覗いてみようというので渋々付き合った。豆を挽いてドリップして飲むセルフサービスとなっていた。
彼らの指導に従って豆を挽くことにした。初体験である。インスタントコーヒーはちょくちょく飲んでいたが自分で豆から挽いたコーヒーは飲んだことはなかった。ホテルの視野が開けてる窓から外の庭を眺めながらカリカリと軽快な音で挽いた粉をドリップして飲んだ。美味しい。インスタントとは明らかに違う味と香りに時間の経過を忘れた。”この時間がいいなー”とつい漏らした。
それを聞いてた息子夫婦が、父の日にコーヒーミルをプレゼントしてくれた。
<道具を揃えて豆を挽いてコーヒーを淹れてみた>
まず、コーヒ-ミルのほかに道具を揃えることから始まった。ケトル、デカンタ(サーバー)、ドリッパー、ペーパードリップフイルターそれにコーヒー豆。中深煎り、あまり苦味がなく飲みやすいとのこと。初心者にお勧めのコーヒーの淹れ方は、このペーパードリップで淹れている感覚を味わうことである。淹れかたには、その他サイフオン、パーコレーターなどがある。

次にコーヒーの味は、「苦味」「酸味」「甘味」そして「コク」から構成されているとのこと。これは、コーヒー豆をの煎り方(焙煎)に影響され、深煎りすると「苦味」が強くなり、浅煎りすると「酸味」が強くなると言われている。要は自分の味や香りの好みを摑むことで豆の購入の参考となる。
家庭で淹れるコーヒーは、自分好みの味が作れ、淹れる過程を楽しむことである。
道具を買い揃える

コーヒーを淹れるためには道具を一通り揃えて恰好つけることにした。ヤオコーのなかにあるコーヒー専門店「KALDI」に行って事情を話すとケトルとサーバー、ドリッパー、ぺーパーフィルターそれにコーヒー豆と初心者に必要な品を
用意してくれた。


まず、自分が飲んでみたい量の豆をミルに入れて挽き始めた。あのカリカリしたホテルのフロントの豆を挽く音とは違ってガジッーガジッーガジッー・・・とまるで砂利道を長靴を引きずって歩いてるような音だ。しかもあのホテルのフロントでまるで永遠にゆったりと流れるような時間がなかった。
ドリップに粉を入れてケトルからゆっくりお湯を注ぐ。周りの空気がコーヒーの芳醇な香りが漂い部屋中に充満しめまいさえ起こさせる。硬い琥珀色の苦さを甘い香りが柔らかく包み込んで賛美歌を歌ってる乙女たちの声に囲まれているような特別な存在感があった。

一杯のコーヒーを淹れる魔術は、時間を意識する力、それは、昨日と同じ今日ではなく刻々と残された時間が迫っていることを意識させる。脳の活性化、行動力のモチベーション、引き出しが多くなるコミュニケーション、聞いてくれ頼られる信頼度、物事の円滑な進捗など。とコーヒー豆を挽いて淹れてる人たちの言葉が並んでいた。
