家庭科

金融教育
高校の家庭科に金融教育という科目が今年度から
採用されるらしい。
通常、家庭科というと調理実習とか裁縫とかが頭
に浮かぶが、いわゆる家計管理の視点から資産形
成のため株式、債券、投資信託等金融商品の知識
を学んで豊かな家庭生活を築くための教育であろ
うかと思う。しかし、株で随分と損をした人も世
の中には沢山いる。教える側にも生半可な知識で
は危険である。さりとて専門家に依頼するのも理
屈と実際ではその扱いが幅広く、世の中それほど
甘くないという気がする。

家庭科
さて、昭和30年ころの中学生の家庭科は、野菜の
切り方とか雑巾の縫い方を学んだような気がする。

いま、一人暮らしとなってつくづく不便に感ずる
のは、調理とか裁縫である。
生活クラブから、宅配してくれる惣菜等は、調理
は、”チン”ひとつで3分加熱で食べられるものもあ
るが、素材として肉、魚、野菜と調味料いわゆる
調理となると厄介である。濃かったり薄かったり
と自分の味覚と食味の違いで満足な食事を作るこ
とが出来ない。

ディナーシェアー
この場所に昭和40年(1965年)ころから住んだ人
たちは今80歳前後の年齢になって夫婦どちらかが
欠けて一人暮らしとなっている人も多い。
男一人暮らしとなって一番苦労するのは、食べる
ことである。朝は、パンで済ます。昼は、宅配弁当
である。せめて夜は、何か作ってと毎日、献立を考
えるが思いつくのは、冷蔵庫にあるレトルト食品
である。これは、献立とは言わない。素材から調味
までデザインして仕上げるなどとても無理である。
スマホでレシピーを検索したり味付けの出汁の素
とかを使って調理するが、にわかづくりの料理が
美味しいわけがない。

近所の両隣がお一人さまである。
三人とも70代の女性である。なんとか皆さんに
協力していただ
いて夕食共有(デイナーシェアー)
出来ないかと考えた。
一週間に4回、つまり1日置きに一人が4人分の料
理を作って3人に提供する。そのことにより競争
心が湧いて腕も上がり美味しい夕食にありつける。
と思った。

このアイデアを話しやすい前隣の女性に提案した
ところ即座に納得のいく返事はなく他の二人にも
相談してみるとのことであった。

さて、帰ってきた返事はこうである。
亭主が死んでやっと食事の事を思い悩むことも、
た手間も省け開放されたのに他人に食事を作っ
美味しいとか美味しくないとか煩わしさに閉じ
められるのは我慢できない。
今、折角、獲得した開放感を
失いたくない。
今まで愛する家族のために料理を作ってきた。
自分以外他の人のために料理を作る気持ちは持ち
あわせてはいない。
しかも、お一人は、好き嫌いが激しく、アレルギー
もあり自分の好きなものを食べていたい。

とのことであった。

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