もう一人の芸術家
東大和市で著名な芸術家
当市にて後半生を過ごした日本画家・吉岡堅二は、良く知られている。
東大和市立郷土博物館には、吉岡堅二コーナーもある。また、旧邸宅(仮称 東大和郷土美術園)は、春・秋に公開され、吉岡堅二の作品が特別公開される。また、旧吉岡住宅(主屋兼アトリエ、蔵、長屋門、中門)が、平成29年(2017年)5月2日、国の登録有形文化財に登録された。
明治39年(1906年)東京本郷に生まれ、昭和19年(1944年)から平成2年(1990年)まで東大和市清水に暮らす。伝統的な日本画の技法に西洋の思考を取り入れた新しい作品制作に挑戦、創造美術を創立、法隆寺金堂壁画再現模写に参加。平成2年(1990年)逝去。
もう一人の芸術家
この彫刻を見たことありますかその1
この彫刻は、多くの東大和市民が見たことがあるし、これからも市役所を訪れれば必ず見ることが出来る。
市役所庁舎南側玄関右側に立っている「希望」である。若夫婦と三人の子ども。
台座の銘板に昭和57年(1982年)に寄贈されたとあることから市役所本庁舎が、中央3丁目に建設され、移転した際に設置されたものと思われる。
この彫刻を見たことありますかその2
この彫刻は、東大和市立郷土博物館のロビー左側に設置されている「飛躍」裸婦像である。
これも、郷土博物館を訪れるといつでも見ることが出来る。
二つ彫刻の制作者は、柚月芳(ゆづきかんばし)と言い、クリスチャン彫刻家として日展の参与を務めた。26歳でキリスト教の洗礼を受け以来キリスト教をモチーフとした作品を制作した。明治34年(1901年)富山県朝日町に生まれ、東大和市狭山丘陵に工房を構え制作に打ち込んだ。平成13年(2001年)10月25日100歳で亡くなった。と言われている。
台座の銘板は、平成9年(1997年)寄贈とある。郷土博物館は、平成6年(1994年)に開館していることから開館3年後に寄贈されたものである。
日頃、目にとまっているものでも何気なく通り過ぎていて銘板を見たり制作者が誰であるかなど余程興味があるもの以外は確認などしない。銘板は、胸像を始め銅像などの台座等に取り付けタイトルや略歴、設置日、設置者などが記載してある。銘板を取り付けることで胸像などを設置した経緯やその歴史を感じることが出来る。
彫刻と銘板を見て制作者の意図するところを設置されている場所などから解き明かすのも芸術と向き合う方法の一端かと思う。