湖畔ビオトープ「トンボ池」
季節、季節の生き物たち
ーまちの魅力を伝えるー
朝早くから夜遅くまで生き物たちの活動に合せて
観察し写真に撮りまとめた「湖畔ビオトープを知
る」が、湖畔ビオトープの会から報告があった。
四季を通じてトンボ、蝶、蛙、カナヘビ、メダカ
ザリガニ、ホタル、カワセミ、カルガモ等昆虫、
動物、水性植物のガマ、蓮等まで池に住む動植物
の観察は、生殖から出産、子育てと一生の生き様
の場面を克明に画像に収めて紹介された。
平成8年(1996年)湖畔集会所の建設にあわせて
「湖畔トンボ池」が造成された。
今から26年前のことである。
その後、湧水池を整備し、4年後にはビオトープ
として水性植物(花菖蒲、みぞそば)を植え込み、
貝類(カワニナ、ヒメタニシ)を放流した。
平成15年(2003年)「東京の名湧水57選」の42番
目に選定された。
湧き水の謎
ビオトープの池の北側一箇所から湧き水が湧いて
いる。
水源はどこだろうかと北側に崖となっている草に
覆われた石垣当りを見るとじくじくと水がにじみ
出ている。
実は、多摩湖の水が水脈を作って低い場所を探し
て流れているとのことであった。
その証拠には、平成16年(2004年)多摩湖の堰
堤の強化工事が始まって多摩湖の水をぬいたた
め4ヶ月後ビオトープの池の水も干上がった。
ザリガニとホタル
令和3年(2021年)ヘイケボタルの幼虫を放流し
た。ところがホタルはどんどん減少していった。
ホタルの幼虫や餌となるカワニナがザリガニに
食べられてしまった。ザリガニの罠を池に沈め
てザリガニを捕獲した。
その結果、今年は、ホタルが観察出来るまでに
なり、1ヶ月半にわたり50頭のホタルの発光が確
認できた。
ビオトープは守られている
「湖畔トンボ池」として住民や市民の憩いの場と
して26年間、水質の管理、生き物の環境から池の
整備までの「湖畔ビオトープの会」の皆さんの弛
まぬ努力の賜である。ボランティア活動を超越し
たマニアックなまでに守って行きたい使命感とも
思える活動に敬服したいほどであった。
このイベントのは、9月10日(土)「東大和まちおこし連
絡会」が”花*みどりカフェ”として草花等の種、苗の交換
会に続いて企画開催されたものである。