写真でみる東大和展(東大和市郷土博物館)
写真でみる東大和展(東大和市郷土博物館)
市制50周年を迎え、東大和市郷土博物館で「写真でみる東大和」の展示をしています。
さっそく、行ってみました。
展示は1階ロビーと2階の廊下に分かれています。
東大和が市になった、昭和45年(1970)10月1日を出発として、その後のまちの姿の移り変わりが、写真によって展示されています。
展示は大規模ではありません。1階は展示板に写真を貼って説明が書き添えられています。
最初の板から辿り始めた、それぞれに幼稚園児をつれた若い二人のママが
「ここが東大和市になったの・・・?」
と声を上げていました。
郷土博物館発行の案内パンフレットに、昭和40年(1965)~平成10年(1998)のまちの姿の移り変わりを示すように
展示はいくつかのブロックに分かれていて、市になって以来の巾広い写真が集約されています。
50年前を知っている者には懐かしく、若いママには驚きです。
ただ、コロナの時代です。2階の展示場で、たまたま、熱心な方と一緒になりましたが、近くで話し合うのがためらわれて、とても残念でした。
昭和40年、50年代は東大和市が農村から住宅都市へと変わる時期でした。
人口増が激しく、町並みも、商店のつくりも大きく変わりました。
畑地の間に都営の東京街道団地、高木団地、住宅供給公社の芝中団地など、集団住宅団地がつくられました。
その間を埋めるように、まだ未整備な道路状況でしたが戸建ちの家が建ち並び始めました。
昭和50年代以降には民間の高層マンションが建ち始めました。
道路、交通手段、駅前もすっかり変わります。今回の展示はその姿をはっきりと浮び上がらせています。
写真には、その位置と年代、大まかな説明が付けられています。全部ではありませんが、現況との対比もされています。
それを見て、大きな地図を持ってくればと悔やまれました。是非、現在の地図の上で、当時を確認下さい。
2階に上がってきた先ほどのママに展示の地図で場所を説明すると
「へー・・! あそこが、こんなんだったんですか・・・」
とびくりしていました。
展示を見終わって、「もう一度来よう」と決めました。
変化の激しい時代の東大和市の特徴が、良く記録された資料群です。
何らかの方法で電子資料に集約されて、市民が手にすることが出来るようにして頂けないか、との願いでいっぱいです。
隣り合わせて、企画展「吉岡堅二没後30年展 堅二と華堂」が開かれています。
吉岡堅二氏のお父さんである華堂氏の作品を初めて目にしました。精緻なデッサンに感嘆、感激でした。
貴重な機会を提供して下さった郷土博物館に拍手です。
(2020.10.17.記 文責・安島)