鹿島台遺跡2 東大和市史跡
鹿島台遺跡2 市史跡
鹿島台遺跡の周辺では、従前から、縄文土器や石器が見つけられて、遺跡のあることが想定されていました。
そこに、住宅地化が進んできたので、昭和55年(1980)、事前調査が行われることになりました。
調査は下図の通り、4区画に分けて行われました。
調査区別の出土品
1地区
・1ー1地点、縄文時代中期住居址
直径 約6メートル 六角形に近い円形(林などの関係から全体は未確認)
柱の穴 5ヵ所、もしかしたら6ヵ所
壁に沿って周溝(しゅうこう 雨水などを防ぐ)
中央に炉(いろり)
・1ー2地点 石鏃(せきぞく)
石の鏃(やじり)です。矢の先に付けて狩りに使いました。
この地点での発見数はこの1点だけでした。
・1-1地点から発掘された石器
このような打製石斧(だせいせきふ)が65点発見されました。
斧(おの)のように木を削ったり、穴を開けたり、植物の根を掘ったり、調理に使われました。
これに比べて狩りをする鏃(やじり)は1点で、この住居跡の特色を告げます。
◎狩猟が少なくなり、石斧で掘り出し、調理する植物性食物が多くなったことを想定させます。
縄文時代にはこの道は無く、第1地区、第2地区はつながっていました。
2地区
次の石器が発見されました。
1半分に折れた石斧
2自然石か?
3片方に刃が付けられた石器
数字3の書かれた上の部分を握って、ナイフのように使われたのかも?
(2022.04.29.記 文責・安島)