豊鹿島神社狛犬・天犬(あまいぬ)の謎
東大和市所在の豊鹿島神社の本殿に木製の狛犬がまつられています。東大和市の重宝に指定されています。
形は優美、色彩豊かで力強かったであろう模様が目をひきます。
この狛犬について東大和市教育委員会は次のように説明しています。
「本殿前に安置されている狛犬は、市内で唯一の木製である。
木製の狛犬は三多摩地方全域をみても、豊鹿島神社の他に、大国魂神社や谷保天満宮など数例が知られるのみて、きわめて貴重である。
阿形・吽形とも台座裏に宝暦十年(一七六〇年)加治中山下宿(現在の埼玉県飯能市中山)の塗師により製作されたことを示す墨書銘があるが、木彫に携わった者の名がないことから、これは修理を行った際の記録、実際の製作年代はさらに遡る可能性もある。
<墨書銘>
阿形:鹿嶋宮 加治中山下宿 天犬
宝暦十庚辰七月吉日
吽形:鹿嶋宮天犬 武州多摩郡井野窪村
宝暦十庚辰 七月吉日 加治中山下宿 塗師伊兵衛
東大和市教育委員会」
ここで、気になるのが「天犬」(あまいぬ)の言葉です。狛犬の別の呼び方との説明もありますが、それだけなのでしょうか?
ご指導頂きたく、お願い致します。
上記東大和市教育委員会設置の説明版は下図のように、本殿を正面にして、右側に少し離れてあります。
平成30年(2018)は戌年、謎解きが進むように祈ります。
紹介した豊鹿島神社狛犬の画像は2014年9月27日、許可を得て撮影しました。
(2017.12.23.記 文責・安島喜一)