高木のまんじゅっ鉦(モニュメント24)
高木のまんじゅっ鉦(モニュメント24)
高木の空堀川と奈良橋川が合流するところに、モニュメントがありました。
大人達からは
「なに、これ、ちっともわからない」
と不評でしたが、子供たちからは
「金色のまんじゅう食べたい」
「火星に向かうロボットマン」
「雲の中から現れた異星人、お土産をくれるかな・・・」
といろいろに想像されて人気者でした。「高木のまんじゅっ鉦」という名がついています。現在は河川関係の工事中のため、撤去して市が保管しています。
近寄って見ると更に謎が深まります。
大人達が
「ホントに、これは何なんですか?」
と真剣になるので、刻まれた「作品紹介」を案内します。
モニュメント「高木のまんじゅっ鉦」として
「大正の頃の高木には、一風変わった眺めを持った火の見櫓(やぐら)がありました。高さは十メートル足らず、下の方は腕が廻(まわ)らない位の檜(ひのき)の丸太で、一番上に枝木が打ちつけられ、直径四十センチくらいの鉦(かね)を鎖(くさり)で吊って(つって)ありました。この鉦が高木のまんじゅっ鉦といわれ、近隣にも知られる存在でした。
昭和四、五年のこと、鉄製の火の見櫓が建てられ、まんじゅっ鉦も半鐘に変わりました。その後、高木神社の蔵に納められた鉦は、再び、空襲を知らせる鉦として、南街の富士見通りに取りつけられましたが、今は残っていません。
-東大和のよもやまばなしから-」
とあります。
ここで、東大和のよもやまばなしの挿絵を示しながら
「金色の円いのがまんじゅっ鉦で、柱になっているのが火の見櫓」
と加えると、子供たちは、たいてい
「つまんない・・・」
と、がっかりです。逆に、大人は
「それで、まんじゅっ鉦の意味が分かった」
となって、引き分けでしょうか。
いずれにしても、早く元に戻して話題のもとになってもらいたいです。
(2019.02.04.記 文責・安島喜一)