啓示(モニュメント12)
啓示(モニュメント12)
東大和市役所の北口、玄関に達する手前に両手をかざして天を仰ぐ一群の人物群像があります。
目に付く場所なので、急ぐ人でも
「オヤ?」
と足を止めて、左下の銘板に目をやり
「ああ、啓示か」
で、通り過ぎます。
ところが、子どもさんは
「なんで、手をあげてるの・・・?」
「お顔がちっちゃいよ」
「お耳がおっきいよ」
「パパみたいだけど、ヤギさんだよ」
お母さんは、これには困ります。
説明板には
タイトル:啓示
設置日:平成8年3月
作品紹介
「人・自然・時を一つの形にし、時代をゆっくりと進もうという姿を表わしています。台の部分は大地を表し、その上で人々は手を広げ歓喜しながら前へ進もうとしています。
いつの時代にも忘れてはならない希望と夢が前進の原動力です」。
とあります。
お母さんは
「お顔はわかんないけど、パパ達が、サー、がんばろうって云ってるのよ」
と苦笑いです。
そばで聞いていて、東大和市もこれから厳しい時代を迎えるな。
でも、このお子さんたちが健やかに育って、東大和市のまちづくりに
「人・自然・時を一つの形にし」
「歓喜に包まれて前進できる時代」
になればいいな。いや、なるように、みんなで力を尽くすのかな。
と神妙になります。
全部で27体あるモニュメントの中で、東大和市駅北側、桜街道沿いの広場に置かれている「鳥と子どもたち」と対になるようで、モニュメント廻りの一つのポイントになりそうです。
(2019.02.14.記 文責・安島喜一)