小川仮郷学校(明治初年)1
小川仮郷学校(明治初年)1
「おがわ かり ごうがっこう」と読みます。
聞き慣れない言葉です。
明治初年、現在で云う公立小学校です。
小平市小川の小川寺(しょうせんじ)に設けられました。
明治になって4年目(1871年)、村人にも、維新の方向が明らかになってきたときです。
小学校をつくろうとの通達が届きました。
待ち構えていた村人達、みんな大喜びで胸をときめかしたと想像します。
ところが、その文書は
「凡人は、暇になると働きもしないで、良くないことをする。農民は耕作が暇になると、高い志がないものは博徒と仲良くなり、ついには、ずるく悪賢い空気をあおり立てる。だから小学校をつくって、読み書きを習い、良い風習を持つようにしたい。・・・」
との書き出しです。
受け取ったのは
酷暑酷寒に苦労に苦労を重ねて武蔵野の原野を掘り起こして畑に変え、
作物もろくに育たない地を生産地に変えて、村をつくってきた人々です。
これにはビックリ、仰天したと思います。
それでも、最初の小学校づくりは始まりました。
それが、どんな風だったのか、紹介します。
原文の雰囲気をお伝えした方が良いと思い、くどくどと、文書が並んでしまいました。
お許し下さい。
(2021.06.20.記 文責・安島)