狭山三十三観音(東大和市内 第十五番~第十九番札所)
狭山三十三観音霊場は、狭山丘陵とその周辺を一周するように設けられています。第一番は所沢市山口の山口観音で、第三十三番は所沢市三ヶ島の妙善院です。この間、所沢市、東村山市・東大和市・武蔵村山市・瑞穂町・入間市の5市1町を順に廻ります。
東大和市内には
第十五番札所 清水観音堂
清水1-755
第十六番札所 三光院
清水4-1133
第十七番札所 霊性庵
狭山2-1330
第十八番札所 雲性寺
奈良橋1-363
第十九番札所 はやし堂
芋窪3-1664
があります。東大和市では各札所を昭和55年4月1日に東大和市指定文化財旧跡に指定しています。
観音霊場は「観世音菩薩の霊験あらたかな場所と云うことで、三十三というのは三十三観音と同じく、観音の三十三応現身(観音が三十三身に応化して一切の衆生を救済する)の功徳になぞられたものである」(東大和市史資料編8p129)とされ、「観音巡りは、人々の心の支え、安らぎを求めるためのもので、明治の中頃まで盛んに行なわれていました」(東大和市の文化財をめぐる てくてくあんない)と伝えられます。
狭山三十三観音霊場は天明8年(1786)に設定されたとされます。
狭山の霊性庵には本尊如意輪観音像の台座に元禄5年(1692)の記録があり、芋窪の林堂の棟札には、元文元年(1736)の記録があります。これらから、霊場設定前には、それぞれの堂は地域の観音堂として村人から親しまれていたことが偲ばれます。札所ごとに記します。
(2017.08.08.記 文責・安島喜一)