青梅橋の道しるべ(東大和市駅南 小平市)
青梅橋の道しるべ(東大和市駅南 小平市)
東大和市駅の南口、青梅街道の駅側の小平市の歩道に貴重な道しるべがあります。
江戸時代、安永5年(1776)2月建立の庚申塔(98㌢)の両側面に刻まれています。
東大和市駅の南口、北口へ続く、青梅街道の駅側歩道(小平市)、右側の祠です。
右側の祠に庚申塔がまつられて居ます。左側は青梅橋の橋柱の一部です。
庚申塔について『小平市の石造物』は次のように記します。
安永5年(1776)2月建立、塔の両側面が道筋案内になっています。
西 おうめみち
北 山くちみち
東 江戸
南 八王子 道
青梅橋の位置と道路図
上の道筋は、現在の図に落とすと次のようになります。
青梅橋は現在、姿を残していませんが、江戸時代には
玉川上水から分水された野火止用水が流れる上に橋が架けられていました。
江戸末期の青梅橋
江戸時代に遡ってみます。天保5年(1834)発行の『御嶽菅笠』に青梅橋周辺の図が掲載されています。
その模式図です。
現在とは大きく変わっていますが、
この地が主要な交通路の交差部で
現在もその地名で呼ばれていて
「青梅橋の道しるべ」がそのまま残されていることから
歴史の一端を偲ばせ、道行く人々の足を停めさせます。
(2023.07.09.記 文責・安島喜一)