馬頭観音 高木神社前 昭和4年(1929)
馬頭観音 高木神社前 昭和4年(1929)
東大和市で最も新しい年代の馬頭観世音です。
（昭和4年・1929)
正面
正面 馬頭観世音
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馬頭観世音の文字が彫られています。
左則面
左則面 年号と願主が彫られています。
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昭和四年八月一日
願主 関田吉太郎
高木村の個人です。長い間、馬を飼い、農作物を市場に運んでいたと伝えられます。
右則面 不明
裏面
裏面 彫りはなし
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彫りはないようです。
まつられている場所
高木神社前にまつられる石造物群の一番右側です。
今回の馬頭様は一右右端
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東大和市内には、寛政3年(1791)から昭和4年(1929)までの間、
・23基の馬頭様が保存されているとされます。
・現在、20基を確認しています。その中で、最も新しい時代に建てられています。
・何れかの街道筋にまつられたと思われますが、
・建立された経緯、元の位置などは調査中です。
・建立された昭和4年(1929)、東大和周辺は金融恐慌の影響を受け不況のどん底でした。
・特に、現金収入を得るため、大麦や小麦と共に桑や茶の栽培が増加していたため、
その影響は強力でした。
・昭和2年(1927)、村山貯水池が完成し、
村人に一時的に収入をもたらせた現金収入（労賃）がなくなりました。
・一方で、立川飛行場のそばに、民間航空会社「日本航空輸送」が設立され、
昭和4年、民間定期航空が開かれました。
外国人学生、社用旅行者、映画俳優などが飛行機に乗りに来て
立川の飛行場は賑わいました。
この馬頭様はその最中に建立されました。
・江戸時代に盛んであった江戸市中への駄賃稼ぎとは違った馬の働きがあり、
それを象徴するものと思われます。
更に調査を続けます。
(2021.11.02.記 文責・安島喜一）
